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 絵里香が目を覚ますと亜里沙が横で眠っている。

 7日の午前7時、絵里香の誕生日だ。

 絵里香は亜里沙の寝顔を見つめている。
「亜里沙、おはよう」
亜里沙の頬に触れるか触れないかくらいのキスをした。

 亜里沙がうっすらと目を覚ますと絵理香が
「起こしちゃった?」
と聞いた。


「ええとっ、今、何時かしら?」
聞かれて絵里香は
「午前7時だよ」
と答えた。

 亜里沙は頷いた。
「そっかぁ? デートだけどね、どこか、行きたい所はあるのかしら?」
聞かれて絵里香は
「水族館に行きたい」
絵里香は嬉しそうに答えた。

 亜里沙はその答えに少し考える仕草をしている。
「水族館ね?」
テーブルの上にノートパソコンを置くと電源を入れてインターネットで
調べ始めたので絵里香は
「どうかな?」
聞けば亜里沙は
「近くにあるわね、そこで良いかしら?」
聞かれて絵里香は頷いた。

1、水族館での初デート。

 絵里香と亜里沙が別荘の近くの水族館にたどり着く。
「さてと、チケット買ってくるわ。絵里香はここで待ってて頂戴」
絵里香が頷くと、亜里沙が歩き始めて、そのまま売り場から2枚チケットを持って、戻って来ると絵里香に無言で差し出した。

 絵里香がチケットを受け取る。
「お金、出すよ、いくら?」
聞けば亜里沙は苦笑ながら
「良いわよ、後でキスで返してくれれば」
絵里香が赤面している。
「キスってお金じゃないじゃない、どうせチケット2000円以内でしょ? 出すよ、出させて・・・・・・?」
絵里香は持って来たバックの中からお財布を取り出すと2000円を中から取り出して、亜里沙に差し出した。

 亜里沙は溜息をついた。
「いらないわよ、素直に奢られてね」
絵里香は頬を膨らませる。
「だって、キスで返せばとか言うから」
亜里沙は絵里香のそんな仕草を指で突きながら苦笑している。
「だからってね、お金で返せとは言ってないわ、そうだね? そんなに気になるのなら後でコーヒー奢ってもらおうかしら? それでチャラで良いわよ?」
絵里香の差し出した2000円と財布を取り上げると、お札をしまいながら
「なるほど、絵里香、小遣いは月いくらなの?」
聞かれて絵里香は
「1万だよ? なんで」
聞けば亜里沙は微笑むと自分の財布をカバンから取り出し財布から1枚のカードを取り出すとそのまま絵里香の財布の中に閉まったので、絵里香が慌てて自分の財布を亜里沙の手から取り戻すと
中のカードを取り出してみた。

 そのカードは黒色のクレジットカードだったのだ。
絵里香は怒りに顔を赤めると
「どうしてこんな事するの? 私は……貢いでほしいとか言って無いじゃない!」
そう叫ぶと、水族館へ入っていく人が驚き立ち止まり、絵里香と亜里沙を見つめたので亜里沙は
「人目が、気になるから大声出すのやめてくださるかしら」
絵里香の手からデビットカードを取ると絵里香の財布にしまいながら
「使いたくないなら使わなくていい、使った分を返しなさいとも言う気は無いわ? ただ、その服・・・・・・」
絵里香が来ている服を見つめている。
「カードでほしい服やブランド品を買いなさいって事が言いたかっただけなの、ちなみに、今、使える金額は5千万よ?」
絵里香は血の気が引いて行くのが分かった。

 5千万を何に使えと言うのだろうか? と思うと亜里沙は
「昨日作らせておいたわ、どっちにしてもあなたの名義だし、問題ないでしょ?」
絵里香が首を振ると亜里沙は
「カード作るにあたって、親にばれたけどね? いずれ、連れていかなきゃいけなくなったの、だから……堂々と使っていいわ」
絵里香が首を振り黒いカードを亜里沙に差し出すと
「要らない!」
押し返せば亜里沙がカードを受け取り溜息をつく。
「慣れてくださるかしら? 結婚したら、絵里香は九条の名字を背負うの、それってこういう事だよね?」
絵里香が俯くと亜里沙は
「もし、受け取ってくれないのなら、私が家族に馬鹿にされるし、好きな女性一人、扱えないのかしらってなるわ」
肩をすくめられれば絵里香は涙を流した。

 亜里沙を睨みつけた。
「亜里沙がそんな事する人だと思わなかった! 私の事なめてるの?」
亜里沙は困り顔で
「なめてるとかではなくて、絵里香、私にも建前と言うものがあるわ、カード作った時点で親にばれるのは承知だったし、
その作ったカードを受け取ってもらえないとなると、今度は九条家で唯一、自分の彼女も手籠めに出来ないのかと馬鹿にされるのよね、
それに今後、私の両親に合わせた時、紹介しずらくなるわ。受け取るだけで良いから」
絵里香は
「亜里沙がそこまで言うなら、受け取るだけだよ?」
亜里沙からカードを受け取ると自分の財布にしまった。

 絵里香の頭を撫でる亜里沙に絵里香が不満そうな顔をしながら
「なんか、気に入らない!」
亜里沙は
「気に入らないのなら、後でベッドの中で聞いてあげようかしら?」
耳元でささやかれて絵里香は顔を赤め俯いた。

亜里沙がその反応にクスクスッと笑うものだから絵里香としては面白くない。

「じゃあ、うんと高いもの買って! 亜里沙を泣かせてやる!!」
宣言すると亜里沙は苦笑して
「やれるもんならやってみなさい、期待しないで待っているわ」
絵里香より先に歩き始めたので絵里香は慌てて亜里沙に
「待ってよ、置いてかないで」
慌てて走り始めた。

 亜里沙と水族館の中へ入ると、いろんな魚が絵里香達を出迎えてくれるので、絵里香は水槽の近くに行くと、亜里沙に大きなカニを指さして
「あれ、食べてみたいね?」
亜里沙はそのカニを見つつ黙り込んだので絵里香は亜里沙の横顔を伺った。

 亜里沙は絵里香の顔を次に見つめて、プレートを見つめている。
「カニか?」
携帯を取り出したあと、何所かにかけ始めたので、絵里香が不思議そうな顔をすると
「いつも、お世話になっていますわ、九条です。市場、今、何が上がって来てますかしら?」
亜里沙が絵里香を見つめ携帯を少し離した。
「カニ買ってあげるから、少し待ってて頂戴」
絵里香が無言で頷くと亜里沙は微笑み、そっと頭を撫でると携帯を耳に当て
「カニ上がって来てますか?」
と聞いた。

 亜里沙が頷いた。
「じゃあ、生きのいい奴1つ下さるかしら、送り先は私の別荘に送っといて頂けます? 支払いは、親名義じゃなく、
亜里沙宛てにして頂けると助かりますわ」
携帯をパタンと閉じる。
「とりあえず、1つ頼んで置いたわ」
絵里香が財布を取り出してるのを見て
「止めて下さいね、絵里香、普通に生活していると、生きたままのカニなんてそうそう食べれるものじゃないわ」
絵里香の頭を撫でると亜里沙は
「しまって置きなさい、今日はあなたの誕生日でしょ? あまり、私に恥をかかせないで」
絵里香はクスックスッ笑う。
「彼氏としての威厳?」
聞けば亜里沙は無言で頷いた。

 絵里香は亜里沙に
「でも、普段学校で教師している先生が、お金持ちだなんて誰も想像してないと思うよ?」
亜里沙はこう言った。
「普通に生活するのなら、給料でやって行けるわね」
絵里香は亜里沙に微笑みだした。
「他の魚も見てみたいな?」
亜里沙にそう言うと、亜里沙は頷き、絵里香と手を繋ぎ歩き始めた。

 そのままいろんな魚を見て回り、絵里香が満喫すると亜里沙は
「どうかしら?楽しめたわよね?」
聞かれて絵里香が頷くと亜里沙は微笑み、絵里香の頭を撫でる。
「それは良かったわ、じゃあ、さっそく、絵里香にチケット代払って貰おうかしら?」
絵里香が驚いた顔をし身を固くすると亜里沙は微笑み
「絵里香はコーヒー飲めるのかしら?」
聞かれて絵里香が首を振れば亜里沙は
「これから連れてく場所はコーヒー専門店では無いわ、とりあえず、一緒に来て貰わないとだめかしら?」
歩き始めたので絵里香は亜里沙の後について行った。

2、クレジットカード。

 絵里香が亜里沙と共に入って、高そうでお洒落な雰囲気のカフェに入ると亜里沙は店長に案内されて、日当りの良い席まで行くと店長が
「本日のご来店誠にありがとうございます。九条様にご来店して頂けるとは光栄です」
亜里沙の椅子を引き、亜里沙が座ると絵里香の方へと回り椅子引いてメニュー表を開く。
「では、ご注文が決まりましたらお知らせください」
頭を亜里沙と絵里香に深く一礼してから頭を上げると席を離れた。

 絵里香は亜里沙に
「随分と落ち着いた雰囲気のお店ね?」
メニュー表に視線を落とした瞬間、固まった。

そこには色んな飲み物や食べ物が書かれており普通のカフェレストランと変わらないのだが
問題はその横に記されている値段なのだ。

 絵里香が亜里沙に言い放った。
「これ、何かの冗談よね?」
引きつった笑みを浮かべると亜里沙は
「ここ、言い忘れてたけど、セレブ御用達のカフェだから、扱っている物は良いわよ、値段は張るかしらね?」
絵里香は思わず小声で
「こんな所、一般市民は入ってこれないじゃない、コーヒーで2千円よ? こんなの出せると思う?」
亜里沙は微笑み
「絵里香はこういうタイプの店は初めてかしら?」
聞かれて絵里香が頷けば亜里沙は
「私は良く来るわね、覚えて置くと良いわ」
絵里香は項垂れた。

 そして、急いで考えて、次に恐る恐る財布を取り出すと中を確認した。
今月もらった分で彩芽とのショピング時に4000円ほど使った為に残りは6000円ほど、いくら亜里沙のコーヒーをおごる約束をしていたとはいえさすがに高すぎる。

絵里香がもう一度亜里沙を見上げれば亜里沙が絵里香に優しく無言で微笑んだ。
その優しい笑みに絵里香は一瞬、騙されやすそうになるが……。
必死の思いで首を振り亜里沙に
「こんなの、払えるはずが無いじゃない」
亜里沙に文句を言えば亜里沙が微笑んだまま渡された黒いカードを指さしてこう言う。

「さっそく使う場面が出たわね? 良かったのかしら・・・・・・」
絵里香は項垂れて、亜里沙に
「わざとでしょ? 水族館入る前に私の札束見てるもの」
「そうね、狙ってなかったとは言えないわ? 絵里香はコーヒーと聞いてその辺の安い缶コーヒーとかを思いついたのでしょ?」
そう言われてしまって、絵里香が素直に頷けば、亜里沙にクスクスッと笑われた。

 絵里香は表の額を見ないようにして、紅茶とチョコレートケーキを頼んだ後、亜里沙はコーヒーを頼んだ。

 絵里香と亜里沙が頼んだ物を待っている間、亜里沙が
「絵里香、あなた、チョコレートケーキが好きなのかしら?」
そう聞かれて、絵里香は頷く。
「ケーキならチョコレートかな? チョコが好きなの、それが何か?」
聞けば亜里沙は微笑み
「そっか、でも、あまり食べ過ぎちゃだめよ? 太るわよ」
絵里香が赤面している。
「好きな人に向かって、それ言う? 普通?」
亜里沙は微笑み
「甘いもの取りすぎて太ったら、別荘のプールで毎回泳がせるわ」
絵里香が驚いた顔をすると亜里沙は微笑み
「それが嫌なら、まったく食べるなとは言わないわ、少しは意識してほしいわ」
絵里香は溜息をついた。
「亜里沙、なんか、先生みたい」
呟いた。

 亜里沙が苦笑して亜里沙の頭を撫でる。
「実際、そうだしね?」
絵里香は亜里沙を睨む。
「だからって何も、今、ここで言わなくたって」
亜里沙は微笑み

「子ども扱いはしてないわよ?」
絵里香の前に携帯が見えるように置くと
「見てごらん」
言われた。

 絵里香が携帯の画面を見つめるとそこには
「指輪が一杯? ジュエリーショップ?」
出せば亜里沙は
「どれか欲しいものはあるのかしら?」
聞かれた。

 絵里香が赤面すると・・・・・・首を振れば亜里沙はこう言った。
「これ、なんか、どうかしら?」
1つの青い宝石の嵌められた銀色の指輪を指さされたので絵里香は首を振った。
「いらない、高そうだし」
絵里香は
「貰って、貰わないと困るわ、絵里香の事、婚約したい人がいるって言ってしまったのよ?」
絵里香がテーブルを叩く。
「婚約、って、私達、付き合いだしたばかりじゃない! まだ早いよ?」
亜里沙は絵里香の頬を撫でると
「まさか、全く考えてないと言わないわよね? 言ってほしくないわ?」
「全く考えてないよ、今は・・・・・・」
亜里沙は落ち込んだように項垂れる。
「あっ・・・・・・、そう」
呟かれた。
line
 絵里香が亜里沙の部屋に戻るとベッドの上に綺麗な白い半そでのワンピースが
置かれてあったので絵里香は近づくと辺りを見回した。
水着の着替えを部屋に用意させてあると言われたので、絵里香は亜里沙の部屋のベッドまで水着姿にバスタオルを巻いて出てきたのだ。

 しかし亜里沙の部屋には脱衣出来るスペースが無い、絵里香はキッチンでこう言った。
チョコレートケーキに合う紅茶を入れてくれている亜里沙に言い放った。
「先生、あの、何処で着替えればいいですか?」
聞けば亜里沙は言う。
「ここには着替えるスペースが無いの、そういえば・・・・・・」
紅茶をトレーに乗せて持って来たので
絵里香がワンピースを手に取ると辺りを見回してる。
「ショーツは?」
聞いた。

 そう、亜里沙のベッドの上にはワンピースが一着あるだけ亜里沙を見つめればそれは綺麗な笑みを浮かべていた。

 身の危険を感じベッドに乗り奥へと逃げると亜里沙が
「ショーツは用意しなくて良いと言って置いたから無くて当然よね」
トレーに乗った紅茶をテーブルの上に置くと
「早く着替えてよ? 体は拭いているているでしょうが、そのままでは、風邪を引くわよ?」
絵里香は首を振り
「嫌、先生……自分が何しているのかわかってます?」
亜里沙は狂ったように笑いひとしきり笑って極上の笑みを浮かべ絵里香にこう、言い放った。

「その先生って言葉ね……そろそろ止めて頂けない? かしら、絵里香。」
絵里香が半分泣いた様になり困惑したように瞳に目いっぱい涙を溜めて亜里沙を睨みつけながら
「どうしてこんな事するんですか? 人を苛めて楽しいの? 」
亜里沙はそのまま絵里奈に近づき絵里香の首筋から上に向かって舌を這わせつぅーっ、
と弱い所を舐め上げた。

そんな事をされれば、絵里奈の短い悲鳴が漏れその様子に満足したように優しいそれは優しい笑みを
浮かべて・・・・・・。

「楽しんでなきゃ、誰がこんな事すると言うの? あぁ、反応がいいわね、絵里香は、ほんとうに、私を、楽しませてくれるわ、でも、それは頂けないわね、絵里香、降りて、布団が濡れるわ」
絵里香は俯くと涙をぽろぽろと流し声を荒げてこう言い放った。


「先生の優しいイメージが・・・・・・好きで私は告白したのに、そんな! あまりにも、
ひどい・・・・・・。」
そのような言葉には慣れているのだろうか? 泣き崩れる絵里香を見ても亜里沙は動じない。

それどころか、亜理紗は
「よく生徒に告白されて、ここに連れて来て、話す事、貴女には、まだ言ってなかったわね?」
絵里香を見つめると亜里沙は信じられない言葉を口にした。
「教師と生徒としての甘い夢を描きたいのなら、他へ行って頂戴、貴女の要望には応えられそうに
無いわ、っていうより、私自身が、そんなの望んでいないからね」
絵里香が目を見開き信じられないと亜里沙を見つめる。

 亜里沙は優しく微笑みながら
「今の言葉、刹那にも言ったわよ? まぁ、大体の女子生徒はそう言われると泣き崩れるか、青ざめて、無言になるか? なのだけど、貴女はどうなのかしら? 」
絵里香は涙を流した。

 様は学校に居る間は本性を隠し綺麗なところだけ見せていた、または、演じていたのだ。
「先生がさっき言ったファーストキスって」
亜里沙は少し困ったように淡く微笑み絵里香に
「本性を出せば、生徒は皆、出て行くからね? 貴女も出て行くの? ねぇ・・・・・・どうする? 絵里香?」
聞かれて絵里香は悲しそうな顔をして首を振った。

 亜里沙が好きと言う気持ちは変わりがない絵里香は亜里沙に
「私は絶対出て行かない! どんな形でも先生が大好きだから」
亜里沙は絵里香の手を取り、引き寄せてから、ベッドから降ろした。

「じゃあ、見ててあげるから着替えてごらんなさいな?」
絵里香は恥ずかしそうに顔を赤めるとバスタオルを取った。

 水着を脱ごうとして手を止めるこのまま脱げば確実に亜里沙に素肌を晒す事になる。
絵里香は亜里沙に恥じた様に頬を赤めて
「むこう向いては、貰えませんか?」
絵里香が顔を少しだけ、顔を背ければ、亜里沙は優しく微笑み絵里香の頭を優しく撫でてからからかう様に
「絵里奈? 顔を上げなさい、見せて下さるのでしょ? それとも帰る? もし、帰れば、金輪際、会わないわよ?」
ともう一度言われた。

 絵里奈は顔を上げしきりに首を振り
「帰りたくないです。ここに居たい」
亜里沙は絵里香の頭を撫でで猫撫でるような優しい声で
「素直で宜しい、じゃあ、着替えてごらん?」
諭されて絵里香はゆっくりとこくんと頷くと水着を脱いだ。

 あまりの恥ずかしさに目を閉じ上からワンピースを着ようとした。亜里沙の手が絵里香のワンピースを
取っていくと
「まだ脱いでいる途中でしょう? もっとゆっくりしなさい」
絵里香は首を振り
「もう許して・・・・・・お願い、」
亜里沙は絵里香の体を抱きしめそっと背中を優しく撫でると
「ごめんなさい、少し苛めすぎたわ? さぁ、後ろ向いてるから着替えなさい」
手を離すと頬にキスをしてからクルッと後ろを向いたので絵里香は顔を真っ赤にしてその場に崩れ落ちた。

 亜里沙が何を考えここまでしたのか分からない。
そして、仕掛けていた事をどうして止めたのかも、絵里香はワンピースを受け取ろうと亜里沙に近づいた。

「先生、ワンピース貸してください」
無言で亜里沙が絵里香の差し出した手にワンピースを手渡すと
「ちょっと、散歩してくるわ・・・・・・絵里香は着替えたらケーキと紅茶でゆっくりしていて頂戴」
歩き始めたので絵里香は亜里沙が居なくなった部屋を見回して、急いで、ワンピースをかぶり、
水着を取り去ると、ソファーまで歩いて行きどっと疲れたような顔で
「疲れた、何か知ってるかな? 刹那なら」
刹那の携帯に電話をかけた。

 コールがなり刹那が出たので絵里香は
「刹那、おはよう、昨日はごめんね」
「先生から聞いたよ? 大丈夫? お姉ちゃん」
「ありがとう、所で、刹那、先生の事、知ってる?」
聞けば刹那は
「学校での様子?相変わらずだよ」
絵里香は首を振り
「違うの、刹那も告白したんでしょ?」
刹那の声のトーンが下がった。

「お姉ちゃんもプールに入ったの?」
聞かれて絵里香は
「やっぱり」
絵里香の声に刹那は
「脱げって言われたでしょ?」
聞かれて絵里香は刹那に
「刹那は脱いだの?」
聞いた。

正直聞くのが怖かった。刹那が
「うん、脱いだよ、すごく褒められて恥ずかしかったけど嬉しかったな」
「その後は部屋出て行った?」
聞けば刹那は
「傍にいてくれたよ、ずっと、頭を撫でてくれてたけど、どうしたの? お姉ちゃん?」
絵里香は携帯をテーブルに落とした。

あれは服を脱ぐが正解だったのではと思った絵里香は慌てて走り始めた。
その後、部屋を出て行った亜里沙、それとは違い幸せそうに話していた。
刹那の言葉を考えればと不安が頭を駆け巡る。

絵里香は途中で出会った一人の使用人風の女性に
「あの、すみません、先生は何処にいますか?」
聞いた。すると、女性は
「お庭で見かけましたよ?」
絵里香は亜里沙のいる庭へと走り出した。

「先生」
叫びながら庭の中を探し回る。なかなか見つからないので涙を流すと
「絵里香?」
言う声が聞こえた。

 絵里香が声のした方を振り返るのを、日傘をさし、少し驚いた顔をした亜里沙が立っていて、絵里香は、気づけば亜里沙に抱き付いていた。
絵里香は泣きながら何度も亜里沙に謝った。

 亜里沙が絵里香の頭を優しく撫でながら
「どうしたの? 急に走って来て? 転んだらどうするつもりだったの?」
困り顔の亜里沙を数分見つめていたが、やがて、絵里香は亜里沙に
「先生、私、先生が試してるとか分からなくて、あの場は脱がなきゃいけなかったんですよね?」
聞けば亜里沙は苦笑しながら
「嫌、人によってケースバイケースだからね? そうねぇ、反応が見たかっただけだから何が不正解とかは
無いわよ?」
「でも、先生、あの後急いで部屋から出て行ったじゃないですか?」
「なるほど、それで、不安になって、ここへ来たと?」
言い当てられて絵里香は頷いた。

 亜里沙は微笑むとそっと絵里香をそっと壊れ物でも扱うように優しく抱きしめ
「まぁ、こうして、ここまで不安になって追いかけてきたのだし反応は悪くない、みたいね?」
絵里香に微笑むと
「チョコレートケーキは、もう、食べたの?」
聞かれて絵里香が首を振ると
「そう、じゃあ、その前に言う事聞かなかったから、お仕置きと行こうかしら?」
絵里香の顔が青ざめると亜里沙はクスクスっと笑って絵里香の頭を撫でながら
「大丈夫、さっきみたいに強要はしないわ、ただ、ほんの、少し、気持ちよくなってもらうだけよ」
絵里香の唇に自分の唇を這わせた。

 絵里香の体がついて行けず力が抜けると唇を離しそっと絵里香の体を抱き上げ歩き始めた。

 絵里香が荒い息を吐き顔を赤くして
「先生」
亜里沙が返事をしないので絵里香は
「亜里沙先生」
それでも返事をしない亜里沙に絵里香が困り果てていると亜里沙がボソッと
「私、さっき、先生はつけないでと、言ったわよね? 絵里香?」
「えーとじゃ、なんて、呼べば?」
聞けば亜里沙は少しむっとしたように
「名前で呼んで頂戴、先生は無しで」
「亜里沙?」
聞けば亜里沙は苦笑して
「疑問形ね? それで良いわ」
「何するの? 気持ちよくなるって、その……」
言えば亜里沙は微笑み
「絵里香1人でした事ってある?」
いきなり聞かれた。

 絵里香が何を?と言うような顔をすると亜里沙は
「1人で弄った事あるかしら? って、聞いてるんだけど」
絵里香は首を振ると
「なるほど、そういう経験はないのね?」
亜里沙の部屋に着いたので亜里沙は扉を開けると
「ベッドに乗って待ってて」
絵里香が頷くと亜里沙がタンスから何かを持ってきた。

 絵里香は亜里沙を見つめて
「それは、何?」
「絵里香を悦ばせる為の道具、ほら、横になって」
絵里香が不思議そうな顔でベットに横になると
「絵里香は初めてでしょうから、軽くで良いわね?」
絵里香のワンピースの中に手を入れた。

 そっと何かを持った手で絵里香の髪の毛を触って
「良い子ね、絵里香、愛してるわ」
微笑んだ。

 その優しい笑みに絵里香が嬉しそうに頷くと
「だから、乱れて、私の中で」
カチッという音が頭上でしたと思うと
絵里香の体から言いようの無い初めての感覚に襲われ絵里香は悲鳴を上げた。

 絵里香が泣き叫び首を振る度、亜里沙が愛おしそうに頬や唇にキスをしていく。
絵里香は必死に亜里沙の手に自分の片手を絡ませた。

 亜里沙の左手がワンピースのスカートの中から出されると絵里香は首を振り
「辛いの、先生、お願い助けて」
懇願すれば亜里沙は苦笑して
「ここで助けたら、お仕置きに成らないでしょ? ほら、もう少し、頑張りなさいな、まだ始めたばかり
じゃないの」
絵里香はその刺激から逃れようと体を動かした。

 痛みは無くそこに与えられる振動が絵里香の神経を壊して行く、絵里香は初めて来る感覚に、恐怖し、
涙を流した。
「先生、お願い、もう、反省したから」
亜里沙は薄く微笑み
「反省したと言うのなら、ここでワンピースを、脱いでみて?」
絵里香は涙を溜めた目で亜里沙を見つめた。

 その目から発せられる眼差しにはしっかりと約束が違うと書かれており亜里沙はその目を見て
「ふーん、まだそんな反抗的な態度で居れるのね? なら、少し、加減を変えましょうか?」
意地悪く微笑みリモコンを操作した途端、絵里香の中の刺激が大きくなった。

 絵里香は首を振り亜里沙の服にしがみ付くと亜里沙が絵里香の顎を取り見上げさせると
「これ以上、ヒドイ事、させたくないのよ? あぁ、私の可愛い、可愛い、絵里香、素直に言う事聞いて
頂戴?」
絵里香が首をしきりなしにふれば
「絵里香」
少しだけ生徒を叱る時と同じ声色を出したので絵里香の体がびくっと跳ねて反応を示すと
「良い子だから言う事を聞きなさい! これ以上すると、明日が辛くなるわよ?」
絵里香が首を振り亜里沙に
「嫌なものは嫌、脱ぎたくないの」
言い張った。

 亜里沙は溜息をつくと左手を絵里香のスカートの中に入れ、絵里香の震えている所の周りを
指で撫で上げると
「悪い子ね? 私は服を脱ぐ以外、強要してないでしょ?」
絵里香を見つめ笑みを浮かべる、そして
「大人の言う事は素直に従いなさいって、生徒だった頃担任として、教えたはずよ?」
絵里香の大切な所に指を入れた。

 絵里香が顔を赤め首を振ると
「嫌なの」
そう言った瞬間、絵里香の来ていたワンピースのスカートに赤いしみがついた。

 絵里香は下半身から来る痛みに蹲ると亜里沙は
「困ったわね、処女膜を玩具で傷つけたかしら?」
絵里香を見つめ苦笑したのだ。

 まるで本当に困った子だと言いたげな絵里香を小馬鹿にする亜里沙の態度に絵里香は
「先生、20までこういう事はしないんじゃ?」
絵里香は溜息をついて
「とりあえず、中途半端でしょう? ボリューム上げるから、身を任せて、イキなさい」
次の瞬間絵里香は亜里沙の手の中で気絶した。

 絵里香が目を覚ますと無理をしたせいか体に力が入らない。

 下半身が痛み絵里香はそんな体に鞭を打って起こすと
「もう、起きて、平気なのね? 若いって良いわね」
ソファーに座りテレビを見ながら亜里沙がつぶやいたので絵里香は頷き体を庇いながら亜里沙の元へ行くと亜里沙は
「玩具が処女膜に当たったんだと思うわ・・・・・・貫通はさせてないから時期に良くなるだろうけど、
心配なら産婦人科で見てもらうといいわね」
絵里香は首を振り少し困ったように微笑むと
「いいの、私のせいだし、それに処女は亜里沙に渡そうとしてたから」
亜里沙は絵里香の方に振り向き頷くと
「なるほどねぇ・・・・・・だから、処女喪失しそうだって時に、乱れないから、少し変だなとは
思ったけど・・・・・・私にくれようとしてたから、叫ばなかった訳ね」
絵里香の体を引き寄せ横に座らせると足を組み
「あっー、それと? 20になってからって下りの部分ですけど、弄る事なら私だってやるわよ? 本格的に抱くのは20になってからね、
でっ、玩具使ったりとかそう言うのは、たまに交えてやる程度よ、さっき見たいにお仕置きをしたり
とかね」
絵里香が頷けば亜里沙は妖艶に微笑む。

「だから、多分、絵里香、貴女が考えてる様な純愛したいのなら、他、行って欲しいって
さっきも言ったわよね? でっ、答えは?」
聞かれて絵里香は嬉しそうに微笑むと
「もちろん、ずっと、付き合わせてください」
「絵里香の事、私はいじめるわよ? それでも良いの?」
聞かれて絵里香は頷くと
「嫌な時は、嫌って言っても良い?」
聞いた。

 亜里沙は頷いて微笑むと絵里香の額にちょんと自分の額を当てて
「ええっ、ただし、言われたからって止めたりしないわよ? それでは、宜しくね、絵里香」
絵里香は嬉しそうに頷くと亜里沙に寄り添って目を閉じた。
line
おはようございますっ!

 性行為はとてもいいですよね。

S〇Xは本当にいいです。

 フェラ〇オも最高!

エッチたくさんしたいです。
line
 行き成りなことに絵里香が短い悲鳴を上げる。
「次から、人の話は最後まで聞くように」
絵里香が無言で頷いた。
「絵里香の性感帯だね、ここがね」
絵里香の反応がよほど面白かったせいか首筋を必要以上に撫でる。
「待って、先生、やだっ、変になる」
亜里沙の手を退かせようとするが手が届かない。

 亜里沙は絵里香の耳元でつぶやいた。
「これは、20が楽しみだわ」
絵里香は身の危険を感じたのだった。
「降ります! 降ろして!!」
叫んだ。

 亜里沙がクスクスっと笑うものだから絵里香は必至で、亜里沙の肩から降りようとするが、亜里沙の抱きかかえられた手に阻まれ降りる事が、出来ない。

 絵里香が涙目になる。
「ほら、イチャイチャしている間に着いたわ。どうやら、絵里香との相性は良いみたいだよね?」
そのまま扉を開け中に入ると扉を閉め部屋の鍵を内側からかけると
亜里沙はベッドへと歩き始めた。

 絵里香を降ろす気は無いらしい。
亜里沙のベッドに降ろされると絵里香は亜里沙を見上げた。
絵里香の好きな人、その人が絵里香を見下ろしている
絵里香は嬉しそうに微笑みかけてさっきの行動思い出し絶句した。

 亜里沙が絵里香の前に両膝をつくと絵里香に背丈を合わせ抱きしめる。
「ずっとこうしてやりたかったの、絵里香だけが我慢してたみたいな口ぶりだったけど、私も、かなり我慢していたのよ?」
言われて絵里香が頷く。
「さてと、そろそろ寝ようかしら?」
言って起き上がると空いているスペースからベッドへ入り込んだ。
「おやすみなさい、先生」
絵里香は目を閉じた。

3、亜里沙のお願い。

 絵里香はカーテンから差し込む日の光に目を覚ました。
今は、7月6日午前7時過ぎ、隣を見てからベッドの上のデジタル時計を見て軽く伸びをする。
「先生?」
と言った。

 亜里沙が寝返りを打つ程度で目を覚まさないので絵里香は困り顔で亜里沙の肩をそっと揺すった。
亜里沙がゆっくりと目を開け絵里香を見つめている。
「絵里香、おはよう」
絵里香の体を右手で引き寄せたので、とっさの事で
絵里香が交わせず引き寄せられる。
「もう少し、眠い、寝ても良い? 絵里香?」
聞かれて絵里香は・・・・・・。
「寝てもいいですけど……今日は、何するの?」
聞けば絵理沙は言い放った。
「そうだわ、絵里香、後で水遊びしない?」
聞かれて絵里香が首をかしげると亜里沙は苦笑してる。
「言い方を変えるね? 室内プール入るから、付き合って?」
絵里香はみるみる顔を赤めぶんぶん顔を左右に振った。

 絵里香のそんな断り方に亜里沙は溜息をつくと軽く手を叩いた。
扉が開き女性が2人入ってくる。
「絵里香がプールに入りたいそうなの、準備してあげて」
絵里香は慌てた。
「待って先生! 私そんなこと望んでない」
亜里沙は絵里香を見つめ微笑む。
「絵里香、入ろうね?」
絵里香の手を取り引き寄せると耳元でささやいた。
「お願い聞かないとここで弄るわよ?」
小声で囁かれた。

「なっ!」
「入るわよね? 絵里香?」
満面の笑みで言われ絵里香は頷く。
「分かった。観念して入る」
起き上がると亜里沙が手を引き寄せた。
「良い子って事、だから、準備しといて」
絵里香を自分の膝の上に座らせ抱きしめた。
絵里香が恥ずかしそうに赤面する。
「さてと、絵里香、何か反論したそうだね? 聞いてあげるわ、何?」
少し怒った様に
「強引すぎます、私は先生の玩具じゃないです。唐突にそんな事、言われても困ります」
亜里沙は微笑む。
「なるほど、ご立腹な訳ね? 絵里香、私が絵里香の水着姿を見たかったの。
それでも嫌だった?」
聞かれて絵里香が無言でコクンと頷く。
「そうね・・・・・・、それが終わったら欲しい食べ物、何か買ってきてあげようかしら?」
今度は優しい物言いの亜里沙。
「本当? なら、チョコレートケーキが食べたい」
嬉しそうに言った。

 亜里沙に連れられて、準備された部屋へ行くとそこには可愛らしいフリルのついた白い水着が置かれてあった。

 一見水着かと思うような綺麗な水着に絵里香は微笑む。
水着を手に取り、亜里沙に恥ずかしそうにしていたのだった。
「着替えるから、出てってもらえませんか?」
「今日は出ておこうかしら」
出て行ったので絵里香は・・・・・・。
『今日は?』と言う言葉に寒気を覚えたが慌てて着替えると扉を開けて外で待っている亜里沙の元へ行った。

 亜里沙が絵里香を上から下まで見つめている。
「恥ずかしいから、そんなに、マジマジと見つめないで」
「もう少し、露出の高いものを用意させれば良かったわね」
亜里沙が微笑む。
「まぁ、今回は絵里香に免じて許すとしましょうね」
歩き始めたので絵里香はその言葉に震えていたがやがて慌てて歩き始め亜里沙の後ろに来る。
「プールってあるの?」
聞いた。

「あるわ、室内プールだけどね」
絵里香は疑問を口にした。

「先生、なんで服着てるの?」
聞けば亜里沙が苦笑してる。
「私は入らないからね」
「そんなー、せっかく先生と入れると思ったのに」
「私に水着を着せたいのなら、その気にさせる事を覚えた方が良いと思うよ?」
絵里香が首を傾げる。
「水着姿の絵里香を襲いたくなるような気持ちにさせれば、水着、着てあげるわ」
「今は色気無い?」
悲しそうに聞いた。

 絵里香の問いに亜里沙は絵里香の水着を見つめていた。
「綺麗で可愛いけど、襲いたいとは思わないわ」
絵里香は落ち込んだ。

 亜里沙の見て居る目の前でプールを満喫した絵里香は亜里沙に言い放った。
「先生、忘れないでね、チョコレートケーキ」
亜里沙は頷いた。
「私の部屋に用意させてあるわ、そろそろ上がるかしら?」
聞かれて絵里香が頷きプールの淵にてをかけると勢いよく水から出た。
line
「余計な不安を募らせたのは、私がちゃんと答えなかったからでしょ? 私の家で話を聞いてあげるわ」
絵里香は目を丸くさせている。
「九条先生のお家にお泊りですか?」
亜里沙は無言で頷いている。
「明日、土日だよね? どうせ家で過ごすなら、私の所においで? 話はゆっくり聞いてあげるね」
絵里香は嬉しそうな表情を一瞬したが、やがて2、3歩後ずさった。

その異変に気づき亜里沙は携帯の番号を押しながら、絵里香を無言で見つめている。
絵里香は首を振る。
「やっぱり、いいです、先生とはまだ・・・・・・」
俯いたので亜里沙は絵里香に近づいている。
「そういえば、初恋だったの? ごめん、少し刺激が強かったかな? 特に何もしないわよ・・・・・・?」
「本当にですか?」
絵里香は聞き返した。

亜里沙が頷き、絵里香の耳元でつぶやいた。
「20まではね・・・・・・っ!」
みるみる絵里香の顔色が真っ赤になると亜里沙は絵里香の顔を見つめていた。
「面白いねっ」
「だから、先生笑わないで下さいよ~」
亜里沙は慌てたようだ。
「笑ってないわ、それに先生?」
不機嫌そうに聞き返されて絵里香は赤面している。
「そうですよ、だって私卒業生だし」
絵里香を見つめていた亜里沙がなぜか溜息をついた。

亜里沙が歩き始めながら、携帯をいじり耳に当てると出た相手と話始めていた。
「もしもし、刹那なの?」
絵里香は亜里沙の少し後ろからその電話の内容を聞いていた。

通話が終わったのか、携帯を耳から話すとパタンと閉じた。
「いつまで後ろを歩いてる気なの? 絵里香、はやく来なさい」
絵里香が俯き首を振る。
「やっぱり、私・・・・・・家に残ります」
絵里香は立ち止まった。

亜里沙の溜息が聞こえ、次の瞬間に絵里香の手を亜里沙がしっかりと握りしめていた。
そして意地悪な笑みを浮かべ絵里香に告げた。
「いい加減にしなさい、怒るわよ? 私が来いと言ってるんだから、素直に従っておきなさい」
「だって、まだ、私・・・・・・」
絵里香の身体が急に地面から浮きあがった。

亜里沙が絵里香の腰に両手を回して軽々しく抱き抱えたのだ。
絵里香が声をあげて悲鳴を上げようとした時、絵里香の唇を亜里沙が口付けをして塞いだのだった。

急な亜里沙の反応で絵里香の抵抗が大人しくなると絵理沙は唇を離した。
「これ以上、言うことを聞かないのなら、ここで抱いていいの? 嫌でしょ?」
絵里香は赤面してコクンコクンと頷いた。

亜里沙が満面の笑みを浮かべて、絵里香を地面に降ろすと頭を撫でた後、歩き始めたので絵里香は亜里沙の後を追いかけた。


2、車の中で~彼女の別荘で

絵里香が亜里沙の車の前まで来ていた。
「これが先生の車ですか?」
驚いた顔をした。

亜里沙が頷くと運転席が開いて、若い男性が下りてきて亜里沙と絵里香を見つめる。
「お二人だけでしょうか?」
「全員乗せれる物をと思って、こっちで来たのにぜんぜん意味がなかったわ」
呟いたのだ。
「こんな高級車いつもは・・・・・・」
「学校にこれで行ったら、過ごしにくく困るでしょ?」
絵里香は目の前の黒塗りの高級車を目の前にして溜息をついた。

「確かに、これじゃあ、生徒は怖がるよね・・・・・・?」
聞けば亜里沙が頷き、運転手が扉を開けたので亜里沙が乗り込んだ。
「おじゃましま~す」
亜里沙の笑い声が響いたので絵里香は赤面してしまう。
「いちいち笑わないでっ」
車に乗り込む。

高級車に乗ったのは初めてなので絵里香がどこに座っていいのか迷っていると、亜里沙が無言で自分の前を指さしたので絵里香が頷き、亜里沙の前に座った。

座ったところで運転手が頭を下げ扉を閉めたので、絵里香はそわそわしながらあたりを見回した。
亜里沙の方の窓が軽くノックされたので亜里沙は窓を開ける。
「どちらへ行かれますか?」
聞いたのだ。亜里沙は絵里香を見つめ、数分考える仕草をしていたがやがて・・・・・・。
「家には上げれないのよね? 近くの別荘にでもお願い」
運転手は頭を下げた。
「賜りました」
絵里香はその様子を見つめる。
「先生って何者なの?」
聞いた。

亜里沙は頬杖をつく。
「絵里香の元担任で、今は刹那の担任だけど・・・・・・? それが何かあるの?」
「じゃなくて、こんな車に何で乗れるの? それに別荘ってなんなの?」
聞けば亜里沙は面白いものを見つめるような眼差しで絵里香を見つめている。
「絵里香、さっきから質問ばかりだよね? そんなに珍しいのね?」
聞かれて絵里香は頷く。
「すくなくとも、私の知り合いには居ないよ?」
「私の名字を言ってごらんなさい・・・・・・」
突然言われた。

絵里香は首を傾げた。
「九条・・・・・・ですよね?」
聞けば亜里沙は頷く。
「九条財閥のご令嬢」
絵里香が疑問符を並べると亜里沙は微笑みだす。
「一度答えたからね、知らないなら、これから知っていけばいいの・・・・・・」
窓の外を見つめた。

いつの間にか車は動き出していた。
「九条財閥ってあのお金持ちのですよね? なんでそのご令嬢が、高校の教師なんてしてるんですか?」
絵里香は亜里沙に聞いてみた。
「人生は山あり谷ありのほうが楽しいでしょ?」
微笑んで見せた。
「まぁ、遊びじゃないからね? それなりに勉強はしたからね・・・・・・」
「それって必要なことなの?」
聞いた。

すると亜里沙は言い放った。
「財閥にとっては必要のないことなの、おかげさまで無駄に仕送りされている分、せっかく生活費を稼いでも使い道がなくなるだけね」
言われて絵里は納得した。
「じゃあ、いずれは、お父様の後を継ぐの?」
絵里香は聞いた。
「まぁ、そうなるのかな? 今の仕事結構気に入ってるんだけどね」
「ご令嬢様も大変なんだね?」
「まぁ、その約束のおかげで今のところは好き放題出来てるわ。先に行っておくけど、私の家の連中にはまだ、あなたの事話してないのよね?」
絵里香は頷いてみせた。
「そんな顔をしないでよ、絵里香が思ったことはどうせ、婚約者の事だよね・・・・・・?」
聞かれた。

絵里香は頷く・・・・・・。

「だろうと思ったわ、私が親の後をついで仕事さえきちんとしてくれれば・・・・・・政略系はさせないって約束事を交わしてるから、それに紹介される
女性の予定は今はないの・・・・・・? する側なら居るけどね・・・・・・」
絵里香は恥ずかしそうに赤面した。

やがて車が止まりドアがノックされた。
「ついたみたいね」
ドアが開き亜里沙が降りて絵里香が運転手に降ろしてもらうと、階段の所に立っている4人の女性が目に入った。

亜里沙は運転手に告げた。
「明日、迎えに来て頂戴」
歩き始めたので運転手は頭を下げた。

絵里香が亜里沙と話している女性の元へ行く。
「亜里沙様、そのお方は?」
聞かれたので亜里沙はこう言った。
「明日までお世話になる絵里香です。絵里香、皆さんにご挨拶をしなさい」
絵里香は頭を急いで下げる。
「はじめまして、絵里香です。お世話になります」

亜里沙は絵里香を見つめると軽く肘で絵里香の脇を小突いた。
「痛いっ」
その場に蹲った。

どうやら、亜里沙の機嫌を損ねてしまったらしい。
「こいつは鈴木絵里香。私が担当してた生徒の一人ですわ」
一人の女性が言った。
「亜里沙様が連れてこられた女性の一人かと思いました。彼女ですか・・・・・・?」
聞かれたので亜里沙は言う。
「特定の子を作らなくてもいいって言ったのは、母さんと父さんの意見だから文句を言う気は無いけど、特定の誰かを作らずとっかえひっかえするのも
私には似合わないね」
女性の一人は言い放った。
「よく言いますね、亜里沙様。この前お連れしていた大人しい黒髪の女性は・・・・・・?」
「わかったよ、負けた」
絵里香を見つめると苦笑した。

絵里香は話の意味が分からず、首を傾げていたがどうやら亜里沙には囲っている女性が居るのかもしれないという事実に俯いている。
「絵里香? 行くわよ、早くおいで」
言われたので絵里香は頷くと先に歩き始めた4人の女性と共に立ち止まり、絵里香を見つめている亜里沙の元へ歩き始めた。

なれない呼ばれ方に気疲れした絵里香はベッドでゴロゴロとしているといきなり部屋に備え付けられた電話が鳴った。
絵里香は恐る恐る手に取る。
「絵里香、荷物置いたの?」
受話器から亜里沙の声がした。

絵里香は頷く。
「うん」
「じゃあ、迎えに行くわ」
電話が切れたので絵里香が受話器を置いてると扉がノックされた。

絵里香が扉を開ける。
「私の部屋でいい? 話を聞くの?」
聞かれたので絵里香は無言で頷いた。

絵里香が亜里沙の部屋の前に着くと亜里沙が鍵を開けて扉を開けた。
「さあ、どうぞ」
亜里沙に言われたので絵里香は中へと入った。
「お邪魔します」

床には、赤い絨毯が敷き詰められて、奥に大きなテレビと、高級そうな黒く緑どられた脚に、長いガラスのテーブルが嵌められてある。
その手前にゆったりと座れるソファーが1つ、絵里香はあたりを見回りした。
「なんか高そうだね」
「そのテーブルは安いの」
テーブルに触れようとした。
「いくらなの?」
絵里香は聞いた。

亜里沙は右手の指を5本立てる。
「このくらいね」
「えっと・・・・・・5千円?」
聞いた。

亜里沙が首を振った。
「違う、5千万よ」
絵里香は目の前に置かれたテーブルを見つめている。
「5千万もするの?」
聞き返した。

亜里沙が頷く。
「それが一番安いわ」
歩き出した後、奥の部屋から湯気の立ついい香りがする紅茶を入れて戻って来た。
「これはなに? すごく香りがよいけど・・・・・・」
聞くことにした。
「これはなんだったけかな?」
絵里香の座っているソファーの前に置く。
「紅茶の銘柄は忘れた」
「いただきます」
紅茶を飲んだ。

絵里香が嬉しそうにする。
「美味しい」
「それは良かった。じゃあ、そろそろ本題に入ろうね?」
「本題?」
聞き返した。

紅茶を飲んでいる手を止め、皿の上に置くと絵里香の後ろに立っている亜里沙の顔を見つめた。

亜里沙は絵里香に言い放った。
「あなたに不満が溜まっている様だから、話を聞くって言ってたよね? もう忘れたのかな?」
絵里香は頷いた。
「覚えてるけど、話す事なんて何も・・・・・・」
「私はあるわよ? 誕生日いつだっけ?」
聞かれて絵里香はこう言った。
「7月7日七夕よ」
「今日が7月5日、二日後だね、明日返すって刹那には言ったけど、7日まで泊まって7日にデートでもする?」
聞かれて絵里香は赤面した。
「でも、私デートした事無いよ? それに先生は私でいいの?」
不安そうに聞いた。

絵里香の不安そうな顔を亜里沙は見つめていた。
「私にそれを聞いちゃうの? 告白をしたのは絵里香だよね?」
絵里香は不安そうに頷く。
「先生から私の事好きって、そう言う言葉、まだ聞いてないもの・・・・・・それに聞かないと不安になるのに・・・・・・」
「言葉で表さないと不安だなんだと言うけれど、普通は好きでも無い人を私の別荘に招待するほど私は大人じゃないわ」
絵里香はそのまま顔を上げて亜里沙を見た。

視線をそらし少しして、少し赤面している亜里沙を見て絵里香は私と同じなんだと思った。

亜里沙の顔をそのまま絵里香が数分見つめている。
「いつまで見ている気なの? 絵里香?」
視線を逸らしたまま、亜里沙に言われた。
「だって、視線逸らしてるじゃない」
亜里沙は溜息をつく。
「そのぐらい気配で分かるわ。人に見られているとかは特に敏感になってしまったのよね? ほら、前向いて、前」
片腕で首元をヘッドロックをかけてきたので、絵里香は慌てた。

絵里香の慌てぶりが面白かったのか? 亜里沙が笑い出した。
「やめて、先生、苦しい」
亜里沙の片手で束縛する力が緩んだ。
「ゲホゲホッ」
激しく咳をすると絵里香が収まるのを待ってから、絵里香は喉を抑え数分俯いていたがやがて涙声で言い放った。
「先生、酷いです」
咽ながら亜里沙は呟いた。
「ごめんなさい、今のはやりすぎたわ」
絵里香の頭を優しく手でなでたので絵里香はほっと息を吐いた。

絵里香は亜里沙に微笑むと亜里沙も微笑み返すと絵里香の頭を撫でていた。
「7月7日デートした後に返すのなら、また、連絡いれとかないとね、心配するでしょ?」
ポケットから携帯を取り出すと番号を押してから絵里香に差し出したので絵里香が首を傾げる。
「こういうのは、本来、絵里香が言うべきことだよね?」
絵里香は首を振ると溜息をつき、亜里沙がとった行動は絵里香の右耳に携帯を押し当てる事だった。

絵里香が暴れようとしたがそれよりも早くコール音が途切れ電話が繋がったので絵里香は観念した。
「もしもし、刹那? 私だけど・・・・・・」
刹那の声が耳に届く。
「お姉ちゃん? どうしたの?」
言う声にホッとする絵里香。
「あのね、7日、ほら、誕生日じゃない?」
刹那の明るい声が聞こえる。
「うん、そうだね、でっ、それが何か?」
「えーと」
亜里沙を見上げた。

亜里沙が無言で絵里香を見つめてくる。
「その、先生と、デートに・・・・・・」
小声で言うと刹那は聞こえたらしい。
「なるほどね、7日までそっちに居るの?」
聞かれて絵里香は頷いてから頭の中で疑問符が浮かび上がった。

絵里香は嫌な予感がしたのだった。
「刹那、今なんて言ったの?」
「先生の別荘だよね、そこ?」
絵里香の顔に汗が流れる。

 そう、絵里香は刹那と電話を初めてから一度も
ここがどこだか伝えていないそれなのにまるで知っているような
口ぶりだった。

 絵里香は恐る恐る刹那に
「なんで今居る所が分かるの・・・・・・?」
聞いた途端、絵里香の耳から携帯が離れた。

 絵里香が急いで見上げると亜里沙が自分の耳に当てていた。
「刹那、余計な事言っちゃだめよ」

 絵里香の頭の中が真っ白になって行き絵里香はその場に気絶した。

 絵里香が目を覚ますとそこは暗い部屋の中、手触りと色で黒色のシーツだと分かりここがベッドの中だと言う事が分かった。

 辺りを伺う。
「起きたの?」
言う声が絵里香の横からして絵里香の身体が声のした方に引き寄せられた。
絵里香がその手から逃れようと全力で暴れると近くの高級な傘の付いたスタンドの明かりがつき、そこから見下ろす亜里沙の姿が映ったので
絵里香の抵抗が一瞬収まると亜里沙は薄く微笑み・・・・・・。
「良い子ね、絵里香」
そっと絵里香の黒い髪の毛を撫でた。
「刹那との話の途中・・・・・・絵里香、気を失ったの。大丈夫?」
絵里香の頭を撫で続ける亜里沙。
「ここに、上げたのは初めてですか? 先生、なんで、刹那がここを知っているの・・・・・・?」
と聞いた。

 亜里沙は頷くと・・・・・・。
「この前、ここに連れてきたの。だから、ここの事は知っていて当然だよね?」
絵里香は一番聞きたくない事を口にした。

「お手伝いさんたちが話していた女性って刹那だよね?」
聞けば素直に亜里沙が頷く。
「ええっと、そうなるわね、刹那と1度ココへ来ているわ」
絵里香の髪の毛を撫でるのを止め、真剣な眼差しで絵里香を見つめる亜里沙に絵里香はこう言った。
「もしかして、寝たの? キスとかも……?」
聞けば亜里沙は言う。
「好きだと言われたのよね、大体そういわれればここへ連れてくるわね」
絵里香は涙を流した。

 純愛したい訳ではないが好きな人の家に行くのは絵里香にとって大冒険だったのだ。それを亜里沙は他の相手と同じ扱いをした。

 絵里香は俯く。
「好きだと言われれば誰とでも寝るんですか? 先生は・・・・・・っ」
怒りにまかせて出た声は震えており自分自身を抱きしめた。

 自分の好きな人がこれほどまでとはと思った絵里香は急いで起き上がる。
「明日には、帰ります……付き合いは無かった事にして下さい」
急いで駆け出した。亜里沙の部屋を出て涙を流す。

 そのまま歩いて行きあと一歩で絵里香の荷物が置かれた客室へたどり着くというところで行き成り絵里香の手を掴まれた。

 絵里香が振り向くと傷ついたような切ない眼差しで絵里香を見つめる亜里沙の顔が映った。
「絵里香」
呼ばれて絵里香は亜里沙の手から逃れようとしたが捕えられた手は離れる事が無い。

「嫌! 離してください」
泣き叫ぶと亜里沙は絵里香の腰に片手を回し抱え上げ肩に乗せると
「確かに、説明の途中で逃げられるとは思わなかったわ。私は、絵里香意外とは、寝てもいないし、キスもしてないわ」
「嘘つかないで!」
叫ぶ。
「嘘じゃないわよ!」
絵里香の頭を優しく撫でる。
「嘘じゃないの、私だってさっきあなたにキスしたのがファーストキスだったんだから・・・・・・」
絵里香は赤面している。
「本当・・・・・・?」
聞き返した。

 亜里沙が無言で頷く。
「すごく怖かったんだもん! 先生が誰とでも寝る人だっなんて思ったら、本当に……」
亜里沙の肩の上で泣くと亜里沙がそっと空いている手で絵里香の背中を撫でながら来た道を引き返し始めた。
「先生、ごめんなさい、私、勝手に早とちりを・・・・・・」
亜里沙は微笑む。
「誤解が解けたようでホッとしたわ…絵里香、今回の事は…私の処遇でもあるのよね、まぁ、何も言わないけどね」
絵里香の首筋に空いている手を回すとツーッと上から下へ撫でた。
line
1、お迎え~再会



午後20時。絵里香が駅前のロビーで待っていると手を振っている彩芽の姿があった。


「彩芽、久しぶり、元気にしてた・・・・・・?」
絵里香は微笑みながら、駆け寄ってきた。
彩芽と共にショッピングを楽しむことにした。

「私達もうすぐ20歳だよね。20歳になるのは怖い・・・・・・っ」
絵里香の不安そうな声が、共に歩いて居た彩芽に聞こえてしまった。
「まぁ、確かに大好きな亜里沙先生に、一刀両断されるかもしれないものね。それは、落ち込むわ」
冗談をほのめかしながら言う彩芽の言葉に項垂れた。

「もう、他人事だと思って・・・・・・」
絵里香の不満そうな顔を彩芽が指で突っつきながら、言い放った。
「ところで、なんで20なのよ?」
不思議そうな顔で絵里香は首を傾げた。
そう言われてみれば、なぜ20なのか? 考えたことが今までなかった。
不思議そうな絵里香の顔を見つめている。
「そうだ、お酒、一緒に飲みにいかない?」
唐突に言われた。

絵里香は慌てながら彩芽に告げた。
「でも、それはまずいでしょ?」
彩芽は微笑みながら、絵里香に言い放った。
「大丈夫だって、誰も見てないし、ほら、行こう」
彩芽に手を持たれ引かれ走り出そうとした時、絵里香の反対側の手を誰かに引き寄せられた。

行き成り引き寄せられて、絵里香の頭の中はパニックを起こす。
引き寄せた相手は見れば、そこには九条亜理紗が立っていた。
少し後ろの方で不安そうに伺う妹の刹那の姿もあった。

「あっ・・・・・・九条先生・・・・・・?」
悲鳴に近い声をあげてその場に尻餅をついてしまった。

彩芽はそれを見てて口笛を吹いていた。
「本当は知ってたでしょ?」

彩芽は微笑んでいる。
「そこにいる、刹那ちゃんが遅いから電話したのだろうとは思ったけど・・・・・・そう言えば刹那ちゃんは一年だから担任はそうなるわよね・・・・・・?」
絵里香は青ざめた顔をして亜里沙を見た。

亜里沙は呆れた顔で絵里香に言った。
「姉が帰ってこないと、泣きつかれたわ・・・・・・探さないわけにもいかないでしょ・・・・・・?」
絵里香を引き起こす亜里沙。
「今丁度、車で来ているわ、送るよ? どうするのかしら?」

絵里香が無言で頷いた。
「あっ・・・・・・、私、ちょっと、刹那ちゃんに御用があるのよ。お二人でどうぞ? ねっ、刹那ちゃん・・・・・・?」
刹那に近づき、何かを小声で耳元でささやいた。

刹那が一瞬驚いた顔をしたが彩芽を見てやがて微笑んだ。
「うん、私、彩芽さんと用事があるから、先生お姉ちゃんを送ってあげてください」
彩芽と刹那が歩き始めたので絵里香は亜里沙を見つめた。

「それじゃ、帰りましょうか?」
絵里香が頷いて亜里沙に言い放った。
「亜里沙先生、私、今年でやっと20になりますよ?」

亜里沙は頷いてしまう。
「長いって言ってたけどね・・・・・・案外、早いものでしょ?」
絵里香が頷きながら聞いてた。
「最近は何をしていたのかしら?」
聞かれて絵里香はこう言った。
「先生の事ばかり考えてたわけじゃないんですよ・・・・・・? 全く考えてないとは言えませんけど・・・・・・」
亜里沙に笑われたので絵里香はムッとした表情をする。

亜里沙の笑い声が止まりだす。
「先生、どうして20だったんですか?」
「大人として見れるのは20になってからなの、私は、そう思ったからね」
絵里香は俯く。
「先生から見て私はまだ子供ですか?」
亜里沙が絵里香を見つめていた。
「そうね、今はまだまだ子供かしらね」
絵里香が落ち込んでしまう。
「確かにね、あなたは子供。でもね、私の手で育ててあげるのも悪くないわよね」
そっと絵里香の頭を優しく撫でてあげた。
「じゃあ、20になってごめんとかは・・・・・・?」
亜里沙は数分、驚いた表情をしていたがやがて微笑んだ。
「告白されて20になってから答えると言ったじゃない。改めて言い直すわ、付き合う気はあるのよ、でも20まで待たせてくれないかしら?」
「それを聞けなくて、私、気が気じゃなかったんですよ? 彩芽からはからかわれるし・・・・・・」
怒って言うと、亜里沙が苦笑したので絵里香は面白くなさそうな表情をした。

亜里沙がふと思いついたように自らの携帯を取り出す。
「あなたのところ、今日ご両親はいるのかしら?」
聞かれたので絵里香は首を振る。
「お仕事で帰って来ないと思いますよ・・・・・・?」
「こういう時は、誰に連絡すればいいのかしら? とりあえず、あなたの妹の携帯に電話してみましょうか?」
私はその話について行けずに首を傾げて疑問を口にした。

「九条先生? なんで家に・・・・・・?」
亜里沙は微笑んだ。
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拓哉の顔をそのまま梨香が数分見つめている。
「いつまで見ている気だ? 梨香?」
視線を逸らしたまま、拓哉に言われた。
「だって、視線逸らしてるじゃない」
拓哉は溜息をつく。
「そのぐらい気配で分かる。人に見られているとかは特に敏感になってしまったからな? ほら、前向け、前」
片腕で首元をヘッドロックをかけてきたので、梨香は慌てた。

梨香の慌てぶりが面白かったのか? 拓哉が笑い出した。
「やめて、先生、苦しい」
拓哉の片手で束縛する力が緩んだ。
「ゲホゲホッ」
激しく咳をすると梨香が収まるのを待ってから、梨香は喉を抑え数分俯いていたがやがて涙声で言い放った。
「先生、酷いです」
咽ながら拓哉は呟いた。
「ごめん、今のはやりすぎた」
梨香の頭を優しく手でなでたので梨香はほっと息を吐いた。

梨香は拓哉に微笑むと拓哉も微笑み返すと梨香の頭を撫でていた。
「7月7日デートした後に返すのなら、また、連絡いれとかなきゃ、心配するだろ?」
ポケットから携帯を取り出すと番号を押してから梨香に差し出したので梨香が首を傾げる。
「こういうのは、本来、梨香が言うべきだろう?」
梨香は首を振ると溜息をつき、拓哉がとった行動は梨香の右耳に携帯を押し当てる事だった。

梨香が暴れようとしたがそれよりも早くコール音が途切れ電話が繋がったので梨香は観念した。
「もしもし、刹那? 私だけど・・・・・・」
刹那の声が耳に届く。
「お姉ちゃん? どうしたの?」
言う声にホッとする梨香。
「あのね、7日、ほら、誕生日じゃない?」
刹那の明るい声が聞こえる。
「うん、そうだね、でっ、それが何か?」
「えーと」
拓哉を見上げた。

拓哉が無言で梨香を見つめてくる。
「その、先生と、デートに・・・・・・」
小声で言うと刹那は聞こえたらしい。
「なるほどね、7日までそっちに居るの?」
聞かれて梨香は頷いてから頭の中で疑問符が浮かび上がった。

梨香は嫌な予感がしたのだった。
「刹那、今なんて言ったの?」
「先生の別荘だよね、そこ?」
梨香の顔に汗が流れる。



※セックスは気持ちいい行為です。

 私は変態なので大好きです。

はぁはぁ・・・・・・性行為したいです。
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二か月ほどの海外出張を終えて久しぶりに自宅へ戻ったら・・・・・・。
妻の様子が変わっているように思えた。
「おかえりなさい・・・・・・あなた♪」

名家の一人娘として育てられた生枠のお嬢様で美人であったから伴侶としては申し分ないと思った・・・・・・。
だが地味な性格で何の面白みもない女だった
そんな妻が最近妙に色っぽくなってきた・・・・・・。

出張前と変わった事と言えば、エステを石鷲見とかいう女の所に変えたぐらいか。
「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
思わず着替えを覗いたりしてしまった・・・・・・。
そこにいたのは世間知らずのお嬢様だった妻ではなく脂の乗った大人の色香を漂わせる豊満な妖婦であった。
この女は私の妻なのだっ!
私はこの女を好きにしていいのだ!

そう思うと早速理性など消し飛び、獣欲の虜になっていた。
「!!」
吸い付くような脂肪の塊に肌を合わせると劣情は更に加速する。
「あっ! あなた!?」
プックリと淫らに膨れた小陰唇にペニスを擦り付けただけで射精してしまいそうになるっ!

妻のネットリとした膣の感触が男の支配欲を煽る
ガッ・・・・・・ビクッ・・・・・・
「あっ・・・・・・あんっ・・・・・・あなた、ま・・・・・・まって!!」
この淫らな女をよがり狂わせたいっ!
何度もイカせて快感で服従させたいっ!
はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・
「ああんっ・・・・・・だめぇ・・・・・・っ」
しかし逸る心と裏腹に私の陰茎は挿入して間もなく妻の肉壁に圧し潰され精を吐き出してしまった・・・・・・。
ビュッ ブビュ

ビクン ビクン
「んんっ・・・・・・ふ――っ、ふ――っ」
途轍もない喪失感と敗北感に襲われる。
しかし茫然としている私に妻は・・・・・・。
「そんなに焦らないでください・・・・・・」
「私は・・・・・・いつでもこの家であなたを待っていますから・・・・・・んっ」」
ビクン ビクッ
「だから・・・・・・」
クチュ ブチュ
「またこうやって可愛がってくれると・・・・・・嬉しいです💛」
私の妻はこんなに愛おしい女だったのか・・・・・・。
今度休暇をとってゆっくりと妻の身体を堪能しよう・・・・・・。
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おはようございますっ!

 こんだけ暑いとプールにでも行ってエッチな事がしたいです。

女性とS〇Xがしたいです。

 一人エッチでもしてようかな。

エッチは世界を救うっ!
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拓哉は梨香を見つめると軽く肘で梨香の脇を小突いた。
「痛いっ」
その場に蹲った。

どうやら、拓哉の機嫌を損ねてしまったらしい。
「こいつは鈴木梨香。俺が担当してた生徒の一人だ」
一人の女性が言った。
「拓哉様が連れてこられた女性の一人かと思いました。彼女ですか・・・・・・?」
聞かれたので拓哉は言う。
「特定の子を作らなくてもいいって言ったのは、母さんと父さんの意見だから文句を言う気は無いけど、特定の誰かを作らずとっかえひっかえするのも
俺は合わないぞ」
女性の一人は言い放った。
「よく言いますね、拓哉様。この前お連れしていた大人しい黒髪の女性は・・・・・・?」
「わかったよ、負けた」
梨香を見つめると苦笑した。

梨香は話の意味が分からず、首を傾げていたがどうやら拓哉には囲っている女性が居るのかもしれないという事実に俯いている。
「梨香? 行くぞ、早くおいで」
言われたので梨香は頷くと先に歩き始めた4人の女性と共に立ち止まり、梨香を見つめている拓哉の元へ歩き始めた。

なれない呼ばれ方に気疲れした梨香はベッドでゴロゴロとしているといきなり部屋に備え付けられた電話が鳴った。
梨香は恐る恐る手に取る。
「梨香、荷物置いたか?」
受話器から拓哉の声がした。

梨香は頷く。
「うん」
「じゃあ、迎えに行く」
電話が切れたので梨香が受話器を置いてると扉がノックされた。

梨香が扉を開ける。
「俺の部屋でいいか? 話を聞くの?」
聞かれたので梨香は無言で頷いた。

梨香が拓哉の部屋の前に着くと拓哉が鍵を開けて扉を開けた。
「さあ、どうぞ」
拓哉に言われたので梨香は中へと入った。
「お邪魔します」

床には、赤い絨毯が敷き詰められて、奥に大きなテレビと、高級そうな黒く緑どられた脚に、長いガラスのテーブルが嵌められてある。
その手前にゆったりと座れるソファーが1つ、梨香はあたりを見回りした。
「なんか高そうだね」
「そのテーブルは安いぞ」
テーブルに触れようとした。
「いくらなの?」
梨香は聞いた。

拓哉は右手の指を5本立てる。
「このくらいだ」
「えっと・・・・・・5千円?」
聞いた。

拓哉が首を振った。
「違う、5千万」
梨香は目の前に置かれたテーブルを見つめている。
「5千万もするの?」
聞き返した。

拓哉が頷く。
「それが一番安い」
歩き出した後、奥の部屋から湯気の立ついい香りがする紅茶を入れて戻って来た。
「これはなに? すごく香りがよいけど・・・・・・」
聞くことにした。
「これはなんだっけかな?」
梨香の座っているソファーの前に置く。
「紅茶の銘柄は忘れた」
「いただきます」
紅茶を飲んだ。

梨香が嬉しそうにする。
「美味しい」
「それは良かった。じゃあ、そろそろ本題に入ろうか?」
「本題?」
聞き返した。

紅茶を飲んでいる手を止め、皿の上に置くと梨香の後ろに立っている拓哉の顔を見つめた。

拓哉は梨香に言い放った。
「お前に不満が溜まっている様だから、話を聞くって言ってたよな? もう忘れたのか?」
梨香は頷いた。
「覚えてるけど、話す事なんて何も・・・・・・」
「俺はあるぞ? 誕生日いつだっけ?」
聞かれて梨香はこう言った。
「7月7日七夕よ」
「今日が7月5日、二日後か? 明日返すって刹那には言ったが、7日まで泊まって7日にデートでもするか?」
聞かれて梨香は赤面した。
「でも、私デートした事無いよ? それに先生は私でいいの?」
不安そうに聞いた。

梨香の不安そうな顔を拓哉は見つめていた。
「俺にそれを聞くのか? 告白をしたのは梨香だろう?」
梨香は不安そうに頷く。
「先生から私の事好きって、そう言う言葉、まだ聞いてないもの・・・・・・それに聞かないと不安になるのに・・・・・・」
「言葉で表さないと不安だなんだと言うが、普通は好きでも無い奴を俺の別荘に招待するほど俺は大人じゃないぞ?」
梨香はそのまま顔を上げて拓哉を見た。

視線をそらし少しして、少し赤面している拓哉を見て梨香は私と同じなんだと思った。
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